第1回目は山王訪問看護ステーションのベンチPJのみなさんとのお散歩です。

歩き出すとおっちゃんおばちゃんたちの歩くスピードは、ほんとにさまざまで先頭から最後尾まで結構な距離になります。みんなでゾロゾロと歩きました。

まずはお惣菜屋さんに置いてあるベンチを見に行きました。立派なベンチと手編みの座布団はIさんのお手製です。惣菜屋さんの店主さんが、買わない人の方がよく座っていると言っていました。ベンチの常連さんもいるんだとか。座布団はIさんが定期的に洗濯しているそうです。

次は薬局前のベンチを見に行きました。ここのベンチはベンチPJのおっちゃんたちが木を切って、乾燥させるところから作っています。薬局のお母さんが手作りしたミャクミャクのクッションが置かれていてとてもキュート。ですが、後にキクイ虫が発生していることが発覚し残念ながら解体することに(涙)

その後は、ステーションの皆さんが管理している畑に向かい、これまた手作りのベンチに腰を掛け休憩。みんなで机を囲み、少しミーティングをしました。

休憩が終わると、お散歩に参加していたKさんのの「坂道のここにベンチがあったら嬉しい」という発言を元に近くのマンションへ。坂道と言っていた場所はなんと、マンション玄関のスロープでした。たまたま、マンションから出てきた車椅子のおっちゃん2人と遭遇し、スロープは車椅子の人が増えたので設置されたという情報をGET。そのおっちゃんたちは、「俺たちは止まるだけでベンチや」と言っていてなるほど。マンションの角にいけず石の役割を担う鉄の柵があり、そこが座るのにちょうどいいとみんなで少し盛り上がりました。そのあとは、よくおっちゃんたちが座っているという高架下へ。ちょうどいい縁石?があり確かに座りたくなる場所。私は、いつも車で通る時はぶつからないか少しヒヤヒヤします。ここでも2人のおっちゃんと遭遇。1人は縁石の隙間に歩行器をピタッと止めておしゃべりしていました。空き地にも出会いました。ちょっと殺風景だけどあべのハルカスが見える場所。誰も目を向けなかった名もなき空き地が、野点開催によってみんなの心に残る場所になるのか〜と、野点候補地を探す側になってみて改めて感じ、密かに浸っていました。そのあと、もう少し散歩が続くかと思いきや、帰路を見つけるとおっちゃんたちは吸い込まれるようにステーションへ帰って行きました。その光景がとても面白かったです。